医学教育
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教育実践研究
医師国家試験出題基準の妥当性に関する検討
〜卒後初期臨床研修指導医を対象とした質問紙調査の分析から〜
三苫 博大滝 純司泉 美貴
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2016 年 47 巻 1 号 p. 1-10

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抄録

背景 : 医師国家試験 (国試) 出題基準の妥当性は卒後初期臨床研修 (初期研修) の観点からの検討が不十分である.

方法 : 初期研修の指導医を対象に, 出題基準に収載された各疾患の重要性に関する質問紙調査を行った. 回答 (5段階) を「重要性スコア」 (5点満点) に変換し, その平均値をもとに疾患を3群に分け, 各群の出題状況も検討した.

結果 : 重要性スコアが低い (2.5点未満) 疾患が出題基準の10.0%を占めた. それらの一部は国試に出題され, 重要性が中等度 (同2.5点以上4.5未満) の疾患も一部は詳細な知識が問われていた.

考察 : 初期研修における重要性と国試出題基準および出題の間に乖離がある可能性を示唆している.

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© 2016 日本医学教育学会
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