2021 年 52 巻 1 号 p. 19-29
Oral Case Presentations (OCPs) の教育には, 実践を通じて型を教育することが重要とされてきた. しかし実際には学生のプレゼンテーション自体に対する心理的抵抗感が根強く存在しており, それが学習上の障壁となっている. 今回プレイフルラーニングの手法を取り入れ, 実践した学生128人にアンケートを行い検証したところ, レクチャー前後, レクチャー前と実践後, 実践前後の各比較において, プレゼンテーションに対する心理的抵抗感が減少し, 陽性感情を得られ, 目的, 場所, 対象に対する意識を持ってプレゼンテーションに臨めるようになっていた. 今回の教育手法はプレゼンテーション学習に対して有用であり, 今後OCPs教育についても援用ができると推測される.