オンライン実習は, 学生の学習意欲の維持が課題でありリアリティーがあり関心を持って学べる教材開発と実習設計が課題である. クリティカルケア領域のオンライン実習を効果的に行うために, 病院―大学連携により, 多職種の協力を得て臨床での患者・家族のケア実践場面を動画教材とし, 開発した. そして, ペーパー事例と動画教材, オンラインカンファレンスを組み合わせ, ARCSモデルによる実習設計を行った. これにより, 学生の学習意欲の継続と主体的な学習につなげることができ, 患者理解と実習への満足度が維持できた. 実際の臨床場面を用いた動画教材は, 効果的なオンライン実習と, 多職種協働への理解につなげられる可能性があると示唆された.