医学教育
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特集 : コロナ禍より生まれた医学教育イノベーション 【招待論文】
世界と日本の遠隔診療の現状と遠隔診療に対する学生教育の展望
津田 万里森屋 宏美浦野 哲哉
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2021 年 52 巻 3 号 p. 271-277

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抄録

 COVID-19パンデミックの現在, 全世界で遠隔診療が急速な発展を遂げている. 日本は他の先進国に比べ遠隔診療の導入が伸び悩んでいる. 先進国の多くは国策として遠隔診療の発展に注力している. 日本でも以前から遠隔診療は存在したものの, あくまで対面式診療の補助的役割に過ぎなかった. それがCOVID-19の感染拡大により遠隔診療で初診から受診が可能となり頓用以外でも新規処方ができるなど, 規制が大幅に緩和されたのをきっかけに急激に導入が進みつつある. ここでは遠隔診療の導入が進んでいる国と, 日本の遠隔診療に関する背景と現状を比較し, 本校における遠隔診療に対する学生教育を紹介した上で, これからの展望を概説する.

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© 2021 日本医学教育学会
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