ハワイ-沖縄医学教育フェローシップは, 将来の研修医教育の中核を担う若手指導医を養成し, 指導医間のネットワーク構築支援を目的とする通年型のFDプログラムであり, ハワイ大学医学部と沖縄県内の指導医が協同で開発, 運営している. 毎年6名前後の参加者が, 毎月のセミナー参加と通年のカリキュラム開発プロジェクトを通じて, 指導医に求められる能力を学んでいく. これまで約60名が修了し, その多くが県内医療機関で臨床教育者として活躍している. 本フェローシップの修了者らで構成される実践共同体は, 徐々にその輪を広げており, 県内の臨床教育体制の充実に今後益々寄与していくことが期待される.