2022 年 53 巻 2 号 p. 157-162
医学教育者の次世代育成が強調される一方で, 比較的若い世代の医師が, 多忙な臨床業務の合間に日頃から医学教育学の知見を深める場を得ることは難しい. 生涯学習の方略としてジャーナルクラブがあるが, 質の担保されたジャーナルクラブ運営・維持することは困難である. 我々は, 全国の異なる機関に所属する卒後9~12年目の勤務医で医学教育オンラインジャーナルクラブを立ち上げた. 対面でも継続的な実施が難しいと言われる中, 我々はオンラインで1年間に40回以上開催し, 多様なテーマの論文を用い, 継続できた. なぜそのような実践が可能であったのかをsocial congruence theoryと自己決定理論とを引用し考察した.