2022 年 53 巻 3 号 p. 207-213
背景 : 医師国家試験のCBT (Computer-based testing) 化への検討が始まった. 目的 : 医師国家試験のCBT化の意義・利点と課題・困難についてまとめる. 方法 : 2003年 (平成14年度) 以降の医師国家試験改善検討部会の報告書と, これらの流れを受けて筆者らが検討をした研究 (2018-2020) の結果のまとめ. 考察 : 医師国家試験改善検討部会報告書では, 2011年 (平成22年度) のものからCBT化への提言の記載が始まった. 筆者らは種々の意義・利点と課題・困難の検討から, 後者の克服と丁寧な説明を行いつつCBT化を実現する必要があると考える.