1995 年 26 巻 4 号 p. 263-268
卒後臨床研修における重要な教育項目の1つである研修評価を, 1988年度までについて分析した結果, 知識, 技能については研修の質の向上に有用であるが, 態度については有意な向上がみられなかった. そこで, この問題を解決する手段として, 1990年度から研修評価のフィードバックを開始し, その結果を分析し, フィードバック前後で比較した結果, 知識, 技能はもとより, 態度においても課程進級ごとに評価値の有意な向上がみられ, この方法が研修の質の向上に有用であることが分かった.