医学教育
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総合診療部での研修カリキュラムを考える
米国家庭医療レジデンシーから学ぶもの
ビッグズ ウェンディ北村 和也フェターズ マイク伴 信太郎
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2003 年 34 巻 4 号 p. 239-244

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抄録

学生や研修医に幅広い臨床能力を身に付けさせるためには, 系統的トレーニングを提供する必要がある. 総合診療研修のモデルとなり得るのが米国の家庭医療レジデンシーである. 家庭医療の価値観とは初期診療, 継続性, 包括性, 協調性, 地域医療, 人としてのケアの重視である. プリセプティングはレジデント教育の柱であり, 3年間で一人前の家庭医を育て上げている. 地域の家庭医療センターでは大学スタッフとレジデントが診療を行い, 米国では質の高いプライマリ・ケアの提供に必要な価値観やスキルを教える臨床教室としてその価値が証明されている. このシステムは日本で外来診療を中心としたトレーニングを行うために十分参考になるであろう.

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