2004 年 35 巻 3 号 p. 203-212
症例検討を主とする「医の倫理」教育を行い, ructors'assesテュータによる評価の意義を検討した. すなわち, テュータがグループ討論の機能や活性度を評価した年度と学生の能動性や柔軟性を評価した年度で, テュータ評価項目間や成績との関連などを検討した. その結果, テュータはグループ討論の活性度を評価できること, その評価の一部はレポート点や総合成績と関連し, またテュータは学生の他者意見に対する柔軟性を評価のうえで重視したことがわかった. これらの結果から, テュータは学生が柔軟な考えを表出しやすいように討論を活発化させることが大切であり, テュータによる評価は学生の成績に反映できる可能性が示唆された.