医学教育
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医学教育における在宅終末期医療実習
野村 恭子矢野 栄二三丸 剛人川越 厚
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2005 年 36 巻 4 号 p. 243-247

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抄録

現在の医学教育では「生命倫理」や「終末期医療」などの教育が系統的に行われている大学医学部は依然少なく, またその方法については確立していない. 帝京大学医学部では医学部5年生の公衆衛生実習の一環として在宅終末期医療の現場での実習を行っているので報告する. 本実習では, 医学部生が在宅緩和ケアの実習を行っている看護学生に合流し, 終末期の患者さんを訪問しケアプランを作成した. その結果, 終末期医療サービスの目的や心のケアの重要性, 関係職種とのチームワークの大切さを認識できた. 臨床に従事する前に人間の死について熟考する時間を持つことは, 臨床医としての活動の礎となる望ましい態度の修得がなされると思われた.

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