共用試験CBTトライアルにおける医学生の疲労度に関して日本産業衛生学会産業疲労研究会が提唱した「自覚症しらべ」を用いて検討した. VDT作業の一形態である6時間のCBTの受験者群 (n=41) ではCBTの経過中および終了直後において自覚症全25項目中19項目で有意な変化をみた. 作業終了時の自覚症でCBT受験者群を参考群としての講義受講者群 (n=50) と比較するとCBT受験者群は15項目が有意に高値であった. 自覚症をねむけ感, 不安定感, 不快感, だるさ感, ぼやけ感の5群に分類し, 開始前と作業終了後の平均スコアを比較するとCBT受験者群では全5群すべてが有意に増加しており, 特にぼやけ感の増加が顕著であった.