人間・環境学会誌
Online ISSN : 2432-0366
Print ISSN : 1341-500X
第24回人間・環境学会大会
特別な教育的支援を必要とする児童が授業に集中しやすい座席位置とその理由
通級指導教室児童保護者に対するアンケート調査から(3)コの字型座席配置
伊藤 景子横山 ゆりか山本 利和
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2017 年 20 巻 1 号 p. 16-

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抄録
 学習環境としての小学校の教室では、教室全体の特性が、学級児童全体の授業への集中の助けとなることが重要である。一方で、児童一人ひとりに個性があり、それぞれ授業に集中しやすい条件が異なることも充分に配慮されるべきと考える。本稿では、教室内の児童の座席位置に注目し、情緒・学習面の通級指導教室に通う児童の保護者を通じ、児童の感じている困難さの種類によって、授業に集中しやすい座席の位置に違いが見られるかを検証した。その結果、取り上げた5つの困難さの種類(注意面・衝動面・学習面・社会面・感覚面)のうち、感覚面を除く4つの困難さについては、その有無によって、選択した座席位置に異なる特徴が認められた。
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© 2017 人間・環境学会
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