三菱史料館論集
Online ISSN : 2758-8440
Print ISSN : 1345-3076
日中戦争勃発前後における耀華機器玻璃股份有限公司の経営
兒玉 州平
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2025 年 2025 巻 26 号 p. 159-188

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抄録
旭硝子は,1936年に秦皇島に所在する耀華硝子を傘下に置いたが,その目的は旭硝子の子会社である昌光硝子(大連)の華北における販売網の立て直しと,低級品輸出拠点の創出にあった。しかし日中戦争が勃発すると耀華硝子を取り巻く経営環境は一変する。ただし旭硝子・昌光硝子が戦時統制によって減産を余儀なくされたのに対し,耀華硝子は原材料確保におい優位を保持し,戦時にはかえって旭硝子全体における地位を相対的に向上させた。
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© 2025 本論文著者
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