数学教育学会誌
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「数学教育に関する研究と討論会」のもつ歴史的意義
松宮 哲夫
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2003 年 44 巻 1-2 号 p. 33-50

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抄録
数学教育に関する研究と討論会はふつう 数学教育討論会 と略称されているが, これは日本数学会と日本数学教育会との共催で1952年から1958年まで継続した。当初は教員養成のための数学教育の在り方についてその担当者と数学者との意見交換の場であった。しかし占領下の日本が独立してから科学技術革新期へ向かう過程で真剣に研究し討議した結果, 次の意義をもつに至った。 (1) 数学教育という専門領域があることについて自覚したこと (2) 数学者が数学教育に関心を深めたこと (3) 数学教育の研究者・実践者と数学者が協力して日本独自の数学教育を創ろうとしたこと (4) 数学教育学の形成のため研究組織を要請したこと (5) " 数学教育討論会" を発展的解消し, 独立の" 数学教育学会" 設立の役割を果たしたこと
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© 2003 (一社)数学教育学会
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