数学教育学会誌
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小学校高学年段階における正負の数の教材開発 -その1-
小田 翔吾渡邉 伸樹
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2012 年 53 巻 1-2 号 p. 39-50

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抄録

本研究では,現在の小学校高学年において有効であると考えられる正負の数のカリキュラム開発を行うことを目的とする。そこで本稿では,正負の数の教育の歴史的変遷・先行研究・諸外国の教育(一部の州)・認識調査などの分析から,現在の子どもに有効であると考えられる正負の数のカリキュラム(試案)を開発し,カリキュラムの小学校高学年段階の内容(一部)について,実際に,小学校6 年生(正負の数を未習)を対象に教育実験を行うことからその妥当性を検証した。その結果,小学校6 年生で十分に理解可能であることから,開発したカリキュラムに一定の妥当性が示唆された。

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© 2012 (一社)数学教育学会
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