衛生動物
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下水溝などに散布した Nankor 乳剤の蚊幼虫に対する効果について
松尾 喜久男田村 辰夫
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1964 年 15 巻 3 号 p. 211-212

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抄録
1.Nankorの蚊幼虫, 蛹に対する駆除効果ならびにその残効性について, 野外試験を実施した.2.実験水域は京都市内の下水溝および貯水槽で, Nankor 5%乳剤を, 各水域の水量の1/3000量散布した.散布水域に発生する蚊は, アカイエカ, ヒトスジシマカ, ヤマトヤブカ, トウゴウヤブカの4種であつた.3.薬剤散布24時間後には全散布水域で蚊幼虫は全く姿を消し, 完全な駆除効果がみられたが, 蛹に対する効果は幼虫に対するより小さかつた.4.残効期間は多少の流れのある下水溝では16〜20日閉鎖水域では25日以上であつた.
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© 1964 日本衛生動物学会
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