抄録
革新的な自動式三次元乳腺密度測定ソフトウェアは,マンモグラフィ検診の弱点である高密度乳腺のピンチをチャンスに変える力を秘めている。本ソフトを用いた日本人女性の高密度乳腺の年齢分布の調査の結果,年代による層別ではなく,一人ひとりの乳腺密度に応じた乳癌検診の必要性を発見した。そして,本ソフトを用いた個別化乳がん検診を構築し,スタートさせた。本研究では,その経緯とシステム構築の概要,さらに受診者へのアンケート調査による,理解度,受容度,満足度を報告し,これからの個別化乳がん検診の発展のための糧としたい。