ネズミマラリア原虫(Plasmodium yoelii nigeriensis N67)とAnopheles stephensi (BEECH)を用いて, 蚊の体長あるいは吸血量とマラリア原虫オーシスト数との関係を調べた。蚊の翅長とヘモグロビン測定法による吸血量の間には有意な相関がみられた(r=0.579,n=54,p<0.001)。しかし, 翅長とオーシストの数の間には有意な相関はみられなかった(r=0.180,n=74,p>0.05)。さらに, 体重差によって吸血量を測定し, 個々の蚊の吸血量とオーシストの数との関係を調べたが, この相関も有意でなかった(r=0.120,n=10,p>0.05)。