近年, HLAのタイピングにもDNA検査が導入され, クラスII(DRB1)のタイピングはルーチン化されようとしている. また, クラスIタイピングについても各抗原グループにおいて, 遺伝子型(アリル)レベルのタイピングが可能となった. 最近, UCLA Tissue Typing LaboratoryがHLAタイピングの精度管理を目的として行っているセルイクスチェンジ(International Cell Exchange)においても, 17施設がクラスIのDNAタイピングに参加している. ここで得られたDNAタイピングの結果より, 各アリル産物の血清学的反応について検討することが可能になった. 今回, 昨年行われたセルイクスチェンジにおいて, 話題となったクラスIアリールの産物とその血清学的な反応について紹介する.