2019 年 26 巻 2 号 p. 115-123
次世代シークエンサー(NGS)によるヒト以外の動物種のMHCタイピングでは,動物種によってはハプロタイプごとにMHC遺伝子の数が異なり,さらにヒトほどリファレンス情報が充実していないことから,HLAタイピング法とは異なる独自の手法が必要であり,これまでに様々な手法が報告されている。本稿では,代表的なヒト以外の動物種のMHCタイピング法について,シークエンスデータの解析方法を中心にその概略を紹介することにより技術の変遷をたどり,最後に今後の展望について触れたい。