2025 年 32 巻 2 号 p. 87-96
抗ヒト白血球抗原(HLA)抗体の検出に用いられるシングルアンチゲンビーズ(SAB)検査および高解像度HLAタイピングの発展により,近年仮想クロスマッチは著しい進歩を遂げた。しかしSAB検査の解釈を誤ると,腎移植の適応や成績に大きな影響を及ぼす可能性がある。エプレット解析は免疫源となるエプレットを推定する手法であり,SAB検査の理解を深め,補完し得る有益な方法と考えられる。そこで本稿では,エプレットの基本と臨床での応用法についてエプレット解析を中心に概説する。