日本組織適合性学会誌
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原著論文
HLA-Cw^* 0801, Cw^* 0802, Cw^* 0803の血清学によるタイピングと遺伝子頻度
斉藤 敏大田 智橋爪 清隆福島 弘文太田 正穂山田 英世
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キーワード: Cw8N, Cw^* 0801, Cw^* 0802, Cw^* 0803, PCR-SSP
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1998 年 4 巻 3 号 p. 138-145

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抄録

成分献血ドナー, 血液病患者及びその家族のクラスIタイピングにおいて, 現在使用している5種類のHLA-Cw8抗血清による反応パターンの違いから, Cw8抗原が3種のサブタイプに分類された. それぞれの反応パターンを示す細胞からDNAを抽出しHLA-CについてPCR-SSP法を用いてDNAタイピングを実施したところ, HLA-Cw^* 0801, Cw^* 0802, Cw^* 0803の3アリルが識別された. 抗血清の反応パターンによるCw8抗原の分類と3種類のCw^* 08アリルとの間には相関性があり, 今回使用した抗血清によりHLA-Cw^* 08の3アリルが血清学的に識別可能であった. 日本人におけるHLA-Cw^* 0801, Cw^* 0802, Cw^* 0803の遺伝子頻度はそれぞれ6.3%, 0%, 2.3%で, 2座間における連鎖不平衡はHLA-Cw^* 0801ではA26.1(A^* 2602), B71(B^* 1518), B^* 4006, B^* 4801が推定され, Cw^* 0803ではB^* 4801が推定された. 更に, 3座間の連鎖不平衡としてA24-Cw^* 0801-B^* 4006, A26.1-Cw^* 0801-B^* 4006, A24-Cw^* 0803-B^* 4801の3ハプロタイプが推定された.

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© 1998 日本組織適合性学会
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