日本未病システム学会雑誌
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熟成ニンニク抽出液配合生薬主薬製剤の薬理作用 (1)
―抗ストレス作用の評価―
牛島 光保水野 郁子安田 佳代許 栄海
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2005 年 11 巻 1 号 p. 111-116

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抄録

熟成ニンニク抽出液, ニンジン, ゴオウ, ロクジョウ, トシシおよびイカリソウを配合した製剤 (LEOPINROYAL; LER) の抗ストレス作用について, 強制水泳, 社会的ストレスならびに湯温を負荷したマウスを用いて検討し, 以下の結果が得られた。
1) LERは強制水泳を負荷したマウスの自発運動量の低下を有意に改善させた。一方, 正常マウスの自発運動量には影響を及ぼさなかった。
2) LERは社会的ストレス負荷マウスの脾細胞数および抗体産生能の低下を有意に防御した。
3) LERは湯温負荷したマウスの有精子精細管比率ならびに成熟度の高い精子細胞を有する精細管比率を増加させた。一方, 血中testosterone濃度には影響を及ぼさなかった。
以上の結果から, LERは疲労回復促進作用, 免疫調節作用および精子形成促進作用を有することが明らかとなり, ストレスに起因する種々の症状を緩和することが示唆された。

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