Medical Imaging Technology
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特集/システム開発論文
瞬き波形を検出するための画像処理によるVDT作業時における瞬き回数の計測
阿部 恒介董 建早川 吉彦
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2012 年 30 巻 2 号 p. 65-72

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抄録
テクノストレス眼症いわゆるVDT症候群を引き起こす要因として,作業中における瞬き回数の減少がある.そこで,VDT作業中において,30fpsのwebカメラで撮った画像から,顔検出・認識と追跡,眼の位置検出,瞬きの検出および瞬き波形の描画を行うシステムを開発した.顔検出・認識にはOpen CVライブラリを利用し,追跡には眉間パターンでテンプレートマッチングを行い,トラッキングした顔画像から眼の位置は2値化差分画像で得た.瞬きの検出には,フレーム間差分,眼の開閉度の検出,虹彩の検出の3通りで行った.これらの方法で,瞬きの瞬間,連続する瞬き,眼を瞑っている状態を画像の変化から測定した波形として得た.各方法でこれらの観測が一致するロバストな瞬き計測システムを作ることができた.
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© 2012 日本医用画像工学会
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