Medical Imaging Technology
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特集/脳を対象とした縦断的画像の利用
大規模脳画像データベースから見る脳発達・加齢に関する縦断研究
瀧 靖之
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2015 年 33 巻 1 号 p. 3-6

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抄録

近年,多数の被験者を対象とした研究や大規模な疫学研究において,磁気共鳴画像(MRI)を用いた脳画像の収集も行われるようになっている.このような疫学研究に脳画像を用いる際,ある一時点での横断的なデータ収集だけではなく,縦断的にも収集することは大変重要である.横断研究の利点は,比較的短期間に幅広い年齢層のデータを収集できることだが,一方で,種々の解析を行う際に,横断研究では個人間でのばらつきが結果に影響してくる可能性がある.これに対して,縦断研究では,収集に大きな時間と手間がかかるが,個人内の変化を解析するために軽微な変化を鋭敏に捉えることができる.本稿では,われわれがこれまで遂行してきた大規模脳画像データベースを用いた,脳発達,加齢研究の横断的,縦断的解析結果を提示し,横断研究および縦断研究からみた脳の発達,加齢を紹介したい.

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© 2015 日本医用画像工学会
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