2018 年 36 巻 5 号 p. 209-216
嚥下時X線サジタル透視動画(videofluorography; VF)における嚥下フェーズは,舌骨体の位置および運動方向によって同定される.本報告では,support vector machine(SVM)を用いて舌骨体を自動追跡する手法を提案する.まずVFの各フレームに,判別分析法とモルフォロジー演算,random sample consensusを適用し,舌骨体の可動予測領域を求める.その可動予測領域にパッチベースのSVMを適用し,舌骨体の候補領域を抽出する.一般に,舌骨体の候補領域は各フレームで複数抽出されるので,候補領域のフレーム間の連続性を考慮して偽陽性領域を削除し,舌骨体を限定する.本手法を20症例の実画像に適用した結果,抽出した舌骨体と正解座標との距離は平均2.9 mm,x座標とy座標の相関係数は0.906と0.958という結果を得た.