2018 年 36 巻 5 号 p. 217-220
近年,急性期脳梗塞に対する血栓回収療法が行われるようになり,CT画像診断で早期虚血変化を捉えることがますます重要になってきた.しかし,CT画像では早期虚血変化を同定することが難しい.そこで,本研究では深層学習を用いた単純CTにおける急性期脳梗塞の早期虚血変化の自動検出法を提案する.脳CT画像をアトラスに変換した後,左右脳実質に関心領域を設定し対象領域のみを抽出する.最後に,抽出された左右領域を一対として切り出し,畳み込みニューラルネットワークへの入力画像とした.本研究ではレンズ核を対象領域とした.正常28 例と,脳梗塞発症から4.5 時間以内にレンズ核に早期虚血変化を認めた50 例を評価に用いた.その結果,レンズ核に対する検出感度は90.0%,特異度は100%,正診率は93.6%であった.