Medical Imaging Technology
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特集/認知症の画像診断アップデート
レビー小体型認知症診療におけるSPECT 検査
平野 成樹飯森 隆志
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2022 年 40 巻 3 号 p. 94-102

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抄録

レビー小体型認知症(DLB)は,好例認知症においてアルツハイマー病に次いで多い認知症である.DLBは複数の神経伝達物質の系統が障害される割に脳萎縮などの構造的変化が非特異的であり特徴に乏しいため,臨床症候やSPECT検査がDLBの診断には有用であり,診断基準にも含まれている.DLBは治療可能な認知症であるため,早期発見や早期診断が臨床的に重要となる.本稿ではドパミントランスポーター画像,心筋123I-metaiodobenzylguanidine(123I-MIBG)画像,脳血流画像のDLBにおける臨床的役割,特に撮影方法,診断上の注意点,臨床症候との画像相関について概説する.線条体ドパミントランスポーター集積の低下,心臓123I-MIBG集積の低下,大脳皮質全,特に後頭葉に目立つ血流低下がDLBの特徴的画像所見である.画像診断上のポイントや問題点について述べる.

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© 2022 日本医用画像工学会
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