2024 年 42 巻 1 号 p. 3-8
X 線CT の画像再構成はラドン変換の逆問題であり,その解法としては解析的画像再構成と逐次近似画像再構成があった.近年では,十分な投影データを収集できないill-posed な場合において,先験的または物理的なモデルをアルゴリズムに組み込む逐次近似画像再構成に関する研究が盛んである.一方で,機械学習の第3 次ブームが到来し,特に画像再構成に関する研究ではAUTOMAP が報告され,投影空間から画像空間への変換をディープラーニングで実現できることが示された.こうして,解析的画像再構成と逐次近似画像再構成に次ぐ第3 の手法として,ディープラーニング画像再構成が新たに注目を集めることになった.本論文では,ディープラーニング技術のエッセンスからX 線CT の画像再構成に応用されたディープラーニング技術について,最新の論文を中心に概説する.