2024 年 42 巻 2 号 p. 43-49
内視鏡手術手技を中心としたVR手術シミュレーターが登場して20 年余が経過した.視聴触覚インタラクションを実装した基本構成は,2000 年代中頃には確立した.外科医のトレーニングというVR 手術シミュレーター本来の目的では,ロボット支援手術を含め,基本動作モジュールに意義がある.一方,術式モジュールは,新術式の追加や,ヘッドマウントディスプレイを併用するなどVR 技術の動向を反映した改良が行われてきたが,外科医師でないメディカルスタッフの体験やチームトレーニングに有用である.また,しばらく製品が絶えていたハイブリッド(AR)シミュレーターは,近年新機種が開発され,特にVR が苦手な縫合・結紮操作訓練などで期待される.