Medical Imaging Technology
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特集/最近の核医学イメージングの応用
アルツハイマー病の抗アミロイド𝛽抗体薬治療時代のアミロイドPET,タウPET
石井 一成
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2025 年 43 巻 3 号 p. 65-69

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抄録

アルツハイマー病(AD)診療において,アミロイドPETとタウPETは非侵襲的にAD病理を可視化できるバイオマーカーとして重要性が増している.抗アミロイド𝛽(A𝛽)抗体薬(レカネマブ,ドナネマブ)の登場により,アミロイドPETは抗A𝛽抗体薬治療適応判定およびA𝛽除去効果のモニタリングに不可欠となった.タウPETは病期進行度や予後予測に役立つ.また,頭部専用PET装置や人工知能(AI)による画像解析技術の進歩も加わり,分子イメージングの重要性がますます増大している.今後,アミロイドPET,タウPETの活用は,ADの早期診断と個別化治療戦略の鍵を握ると期待される.

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