近年,深層学習を中心とした人工知能(AI)の発展により,核医学における画質改善,読影支援,線量計算,治療反応予測など,診断・治療の両面で応用が進んでいる.特に,畳み込みニューラルネットワーク(CNN)や敵対的生成ネットワーク(GAN)を用いた画像生成は被曝低減や撮像時間の短縮に寄与し,セグメンテーションを介した個別化医療の効率化も期待される.一方で,ラベル付き核医学画像データの不足や施設間の検査プロトコルに起因する汎化性の課題,さらに透明性・解釈性を担保する説明可能なAIの導入も重要な検討事項である.本稿では,核医学領域におけるAI技術の最新の研究動向とその臨床応用の可能性,ならびに現状の課題と今後の展望について概説する.