2026 年 44 巻 1 号 p. 23-29
X線回折波2重撮影法(superimposed wavefront imaging of diffraction-enhanced X-rays; SWIDeX)は,Si単結晶薄板アナライザーとX線カメラを密着配置し,屈折率分布𝛿 の2 次微分に対応する投影を取得する新しい屈折コントラストCT撮像法である.本手法は,従来の位相コントラストイメージングで困難であった被写体と検出器の近接配置を可能とし,X線焦点サイズに起因するぼけを大幅に低減できる.本論文では,SWIDeXの撮像原理および再構成理論を紹介し,ヒト生体組織標本を用いたXDFIとの画質比較,さらにSWIDeX-CTがもつスパース性を生かした,total variation 正則化を導入した代数的再構成法が投影数の削減に有効であることを示す.