Medical Imaging Technology
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特集/放射光イメージングの概要とライフサイエンスへの展開 (1)
蛍光X線顕微鏡と細胞元素マッピング―細胞生物・医学への応用―
志村 まり松山 智至
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ジャーナル 認証あり

2026 年 44 巻 1 号 p. 16-22

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抄録

近年のアトグラム単位での分析技術より,宇宙に存在する多くの元素が,人の身体や細胞を構成していることが明らかになりつつある.すなわち,私たちの身体も宇宙の分子であり,身体機能や健康に関わっている.細胞組織内のタンパク質や核酸などの生体分子に関わる研究は,分子レベルでの研究が展開している一方で,微量元素が細胞組織内でどのように局在し機能しているかや,生体分子との関係についても不明な点は多い.私たちは,細胞内の元素イメージングが可能な走査型蛍光X線顕微鏡システム(SXFM)の開発を行い,細胞生物・医学応用のための研究開発に従事してきた.本稿では,SXFMによる細胞内元素イメージングを紹介し,現時点での問題点を明らかにし,細胞生物,医学応用への可能性を議論する.

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© 日本医用画像工学会
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