近年、知識基盤社会・情報化社会への移行に対応するために、大学教育のあり方が従来の「教育者本位」の目線から「学修者本位」に転換し、「個人」や「学修者」のニーズに適応する教育体制の形成が求められてきている。このような個人に向けた学修体制を構築するために、その背景となる学修者の学修プロセス、及び学修者の学びに影響する諸要因を把握する必要がある。本研究では、大学3年生を対象として、入学時の基礎能力、学修参加度、学修行動及び外部支援環境など学修プロセスを表す変数を手掛かりに、学修者を類型化し、それらの学修・学修形態の特徴を解明することを目的とする。また、こうした分析を通して、個別学修支援体制の構築に向けた取組も検討する。