抄録
電線用ノンハロゲン難燃材料の課題であった難燃性と機械的特性の両立を図るために難燃剤及び難燃助剤の検討を行った.難燃剤として水酸化マグネシウム, 水酸化アルミニウム, 化学変性水酸化マグネシウム及び化学変性水酸化アルミニウム, 難燃助剤としてカーボンブラック, オルガノポリシロキサン, リン酸エステル及びヒドロキシ錫酸亜鉛の検討を行った.コーンカロリーメータと熱分析の結果, 難燃剤として化学変性水酸化マグネシウム, 難燃助剤としてオルガノポリシロキサンを用いる併用系が優れた難燃特性を示し, 機械的特性にも優れることが分かった.