抄録
非集光管型および集光照射型の二種類の反応装置を用いて, 太陽光エネルギーを利用したTiO2光触媒によるビスフェノールA (BPA) の分解反応を行った. 照射エネルギーに対する分解量の比から求めた見掛けの量子収率を比較した結果, 非集光管型反応装置の方が高エネルギー変換効率であることが分かった. 集光照射反応装置で変換効率が低い原因は, 照射光が直達光のみであり, 反射鏡による光の損失および過度の集光による高い放射照度が, 光触媒の電子, 正孔再結合を促進し, 反応を抑制したためであると考えられる. 0.1mMのBPA15Lを最適条件下 (管型反応装置流量: 7.2L/min, TiO2: 28g) で太陽光を90分間照射した結果, 開環率100%, 無機化率 (TOC減少率) 95%で分解することができた.