2007 年 18 巻 1 号 p. 22-30
国際生活機能分類(ICF)が発表されてから5年が経過した。しかし臨床においてICFはどの程度普及しているのか疑問である。まずICFの基本的な構造を理解し,対象者の生活機能を的確に把握することから始めなければいけない。そしてさらに臨床において活かすためには,関連職種との協業のもとに対象者が「自分らしく生きていく」援助をしていくことが私達の役割である。本稿においてはICFの活かし方を,目標設定やリハビリテーション実施計画書への応用などを中心に,日頃筆者が考えていることを加えながらまとめてみたい。