抄録
山岳下流斜面上の強風発達に関する数値実験を、山岳効果を考慮した非静力学、圧縮系の数値モデルにより行った。
有名なボルダー山岳強風時の上流側の気象状態に似た条件下で行った数値実験の結果について、やゝ詳細に調べた。最大瞬間風速が 50 m sec−1を越える山岳下流斜面の異常強風は、下部対流圏に発生した砕波、又は、山岳波により引き起こされた局所臨界層を原因とする増幅機構によるものであることが分った。また、対流圏、成層圏内に発達する循環の特徴についても述べる。
日本において上記の増幅機構による山岳下流強風の発生の可能性についても検討した。