抄録
気象研究所大気大循環モデル (GCM) の12年ラン及び8年間の観測値 (1980-86はECMWF、1987は気象庁解析) の北半球500mb高度場のパーシステンスについて調べた。GCMのパーシステンスは晩冬に高く秋に低く、非対称な季節変化をしている。更に北半球を太平洋域と大西洋域の2つに分けると、太平洋域で常に大西洋域よりパーシステンスが低い。これらは観測と異なっている。観測ではパーシステンスの季節変化はGCM程大きくなく、又太平洋域・大西洋域に明瞭な違いは認められない。
またHorelと同様に連続して一週間以上の期間、それぞれのアノマリーマップ間のパターンコリレーションが0.5以上あるイベントを準定常イベントと定義した結果、GCMには43個の、観測には25個の準定常イベントが得られた。それらをクラスター解析によりそれぞれ5個、4個の特徴的なアノマリーパターンに分類し比較した。