抄録
準地衡風近似の二層模型で、地形に依って励起された流れの散逸形式への依存性を解析的に考察した。特に (1) 散逸が渦位に比例する場合と (2) 散逸が流線関数のラプラシアンに比例する場合即ちエクマン散逸の場合を調べた。(1) の場合には分岐図は、エクマン散逸と上下層の界面摩擦を考慮したPedlosky (1981) と定性的に同じものと成る。即ちブロッキング流および帯状流に対応する二つの安定定常解が同じ基本帯状流の値に対して同時に存在する。(2) の場合には波波相互作用項が出現し、その結果分岐図に二つの周期解分岐点が生まれ、此の分岐点の間の安定定常解が不安定化する可能性が出て来る。