最大変位振幅の減衰関数をモーメントマグニチュードに基づき求めた。これはどの深さの地震についても、平均的にモーメントマグニチュードとほぼ同じとなる従来型のマグニチュードを計算することを目指して推定した。この関数を用いて計算した深い地震のマグニチュードは、従来深い地震のマグニチュード決定に用いている勝又の式で計算されるマグニチュードに比べて0.3ほど小さな値となっている。この関数は震源距離30km以上のデータに対して適用可能である。求めた関数は気象庁により1977年1月から1994年2月までに観測されたデータに基づいている。1994年に更新された現在の気象庁の地震観測網により得られたデータに対して適用するための補正も求めた。