Papers in Meteorology and Geophysics
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松代地震観測所のDetection Capability について
山岸 登斉藤 進末広 重二
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1972 年 23 巻 3 号 p. 197-213

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抄録
松代地震観測所に設置されている世界標準地震計(WWSS)の短周期および長周期の記録を用いて地震の探知能力を調査した。
主な結果は以下の通りである。(1)調査期間は1968年1月から1969年12月迄の2ヶ年で,調査対象はEIG/NOAA(旧USCGS)のPDE(震源速報)に register され,かつMBの与えられた地震8,423ヶである。このうち4,946ヶが短周期成分で3,902ヶが長周期成分で探知された。マグニチュードと震央距離別の探知率は Table4 与えられている。
(2)P波の shadow zone である90°≦△≦109°を除いては,短周期の探知率の方が高い。
(3)短周期と長周期についての全世界探知能力図はFig.4-6に与えられている。
(4)以上を綜合すると,松代は90%の detection probability をもって△≦90°ではMB=43/4迄の地震の実体波を探知しうると言えよう。表面波に対しては同じ probability は約10%低下する。今回の調査はWWSSに限ったが,松代地震観測所には,更に長周期帯域にレスポンスを有する長周期地震計や歪地震計,また震度Vでも振り切れない広ダイナミックの地震計も設置されている。松代はその高探知能力と共に極めて大きな観測のウィンドーも大きな特長である。
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© 気象庁気象研究所
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