アンサンブル
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QM/MM法と溶液の理論の融合による凝縮系の化学過程の自由エネルギー計算
(12)凝縮系の第一原理計算の方法論について
高橋 英明
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2011 年 13 巻 1 号 p. 33-36

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抄録
溶液中の化学反応の自由エネルギー変化を効率よく計算する為の方法論として、連続誘電体モデル(PCM)及びRISM-SCF法を紹介する。これらの方法の要点は、量子系として扱う溶質に対する溶媒の反応場をどのように構築するかにある。PCM法においては、溶媒を誘電率一定の連続体によって記述するのに対して、RISM-SCF法では、溶媒和の構造を再現するために分布関数理論を量子化学計算と結合する。これらの方法を概説し、それらの利点と欠点を考察する。
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© 2011 分子シミュレーション研究会
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