慶應義塾大学 理工学研究科
2019 年 21 巻 2 号 p. 157-162
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近年の分子動力学シミュレーションの発展により,様々な物質の詳細な核生成過程が明らかになりつつある.その工学的な重要性から水や金属などの研究が盛んに行われているが,液晶のような1 軸性の異方性分子の核生成過程は未だ謎に包まれている.本研究では大規模な分子動力学シミュレーションを行うことによって,液晶分子の詳細な核生成及び成長過程の解析を行った.その結果,液晶分子の核生成は非常に高い配向状態から始まり,一度分子配向が乱れた状態を経た後にネマチックな液滴へと成長することが明らかになった.
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