2020 年 22 巻 2 号 p. 188-191
Virtual Reality (VR)ゲームが牽引となり,VR装置の価格が手ごろになったことで,分子シミュレーションの計算結果の観察や理解増進の手段として,研究室レベルでも活用しやすくなった.この数年で,VR利用のためのソフトウェア環境も整っている.分子シミュレーション結果のVR視聴に特化したソフトウェアもリリースされている.そのようなソフトウェアで完成度の高いMolCollabo,UnityMol,Nanomeを簡単に紹介する.それとともに,自作のVRアプリを作成するデファクトスタンダードの開発環境であるUnityを利用したアプリ開発の簡単な手順についても紹介する.