慶應義塾大学 理工学部 物理学科
2021 年 23 巻 3 号 p. 176-181
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
水素結合は生体分子の機能にとって重要な役割を果たす相互作用であるが, 近年, 生体分子研究の重要なツールとなっている分子動力学シミュレーションでは, 極性原子の非共有電子対を考慮していないため, 水素結合の方向性を正しく取り扱えていない可能性が高い. そこで本研究においては, 非共有電子対を新たな電荷サイトとして露わに扱う電荷モデルを分子動力学シミュレーションの力場に導入し, 水素結合方向性に対して非共有電子対が与える影響を評価した.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら