2022 年 24 巻 2 号 p. 122-129
SINDOは分子の振動状態を計算するフリープログラムである.量子化学計算やQM/MM計算により,非調和ポテンシャルを生成するMakePES,そのポテンシャルに対する振動Schrödinger方程式を解くsindo,振動モードを可視化するJSindoの3つのサブプログラムで構成される.本稿では,最近公開したSINDO4.0を紹介し,応用例として,強い水素結合系(プロトン化水クラスター,ロドプシン内部水)を解説する.生体分子や材料系への展望を議論する.