Journal of the Society of Inorganic Materials, Japan
Online ISSN : 2185-4378
ISSN-L : 1345-3769
250℃でのケイ酸カルシウム水和物の生成に及ぼす水熱プロセスの影響
胡秀 らん柳澤 和道恩田 歩武梶芳 浩二
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2006 年 13 巻 320 号 p. 32-39

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抄録
室温混合法と高温混合法の二つの水熱プロセスがケイ酸カルシウム水和物の生成におよぼす影響を, Ca/Si比が2.0のβケイ酸二カルシウム (β-C2S), ライムと微細石英あるいは非晶質シリカの混合物を原料として, 250℃の条件で調べた.水熱プロセスや原料の違いにより, 9種類のケイ酸カルシウム水和物が生成した.高温混合法では全ての原料から, 室温混合法ではβ-C2Sから, γ-C2S水和物が初期相として生成した.室温混合法では, ライムとシリカの混合物からは低結晶性のC-S-Hゲルが初期相として生成した.室温混合法では1日間の反応により, γ-C2S水和物はC8S5 (Ca/Si=1.6) とreinhardbraunsite (Ca/Si=2.5) へと変化した.一方, 高温混合法ではC8S5を経由してjaffeite (Ca/Si=3.0) とkilchoanite (Ca/Si=1.5) が生成することを初めて見出した.室温混合法によるライムとシリカとの反応ではhillebrandite (Ca/Si=2.0) が生成したが, 高温混合法では不均化反応が進行して, カルシウムあるいはシリカに富む化合物が生成した.
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